あなたは、、、見えますか?

「もう見えないんです、、、。」

だれもいない公園で1人うつむく男の子

彼は僕にもう一度問いかける、

「見えないんです、、、。」

何が見えないんだい? そう問いかけると、彼は苦しそうに少しずつ、言葉をつむいでいく、、、

「見えないんだ、、人の感情が、、、僕に向ける思いが、、仲間と思っていたのに、、、僕は疲れたんだ、、、周りの考え方に、、みんな間違ってる、、」

「だから、、逃げてきたんだ、、、」

彼はそういうと、少し落ち着いて、さらに話し出す、、、

「でも、いるもんだね、、、僕を引きとめる人がさ、、、だから、、」

「だから、、、うれしかった、、少しやりとりもしたんだ、、、考え方も打ち明けた、、全てを理解してくれたわけじゃないけど、、認めてくれた、、」

それは、よかったじゃないか。なのになんで、うつむいているの?

「うん、、、でもね、、実際の所どうすればいいか、わからないんだ、、、一度は逃げたのに、、また戻るのか、、、それとも、、このまま遠くに行くのか、、。」

「どうすればいいのかな?」

その言葉をいいたかったのだろう、彼は僕とようやく目を合わす。

そのまなざしを見ていると、瞳の奥の奥、うずく責任感がみて取れる。

答えは決まってるんだろう、、、だれかの後押しを待っているんだろう、、、

もう一度行くのが怖いんだろう?

だけどね、、、結局は自分で決めないといけないんだよ、、、

後押しさえも求めてはいけない、、、

だから一言いってあげよう。

「君は、何がしたいの?」

彼は、一瞬残念そうに顔をゆがめる、、待っていた言葉と違っていた、、顔をうつむける、、、

でも、もう一度僕の顔を見直すと、、、彼は、、、

「分かったもう一度やるよ。」

自分で決意した彼の顔は、イキイキと活力がわいてくる。

いまにも駆け出しそうな彼に、僕はもう一言添えてあげた、、、

「見る事を、、、知る事を、恐れる必要はないよ、、知ってから考えなさい、、、」

少し困ったような顔をした彼も、すぐに納得してくれたようだ、、、大きくうなずくと、、どこかへと去っていった。